新ホテル ABC建設
オリーブレポート 試験杭
またまた、オリーブ設計です!本日の午後からは、『試験杭』を行いました~ 😉
杭の1本目において、設計上や施工計画の妥当性を確認するためです。
杭打ち機を見上げる弊社の構造設計担当者のふたり 😉
どこの現場に来ても真剣な眼差しは以前から。いつも心強い。
今回の杭はセメントミルク工法といい、あらかじめ穴を掘っておき、
杭を挿入後にセメントで固める昨今ではスタンダードな工法です。
(昔の打撃工法は、騒音振動が大きくて市街地では困難)
午前中に杭の太さ、長さ、仕様を、設計図と照合。問題なし!
設計上での杭の長さは21m。7mの杭を3本連結します。
あらかじめ掘った穴に、杭をゆっくりと挿入していく感動の一瞬 😮
思わずオーナーの原本社長に写メを送ってしまった私(笑)
スムーズな動きで杭が埋まります。杭は生き物ではありませんが、
頑張って建物を支えるのだぞ!と祈るような気持ちの私。
いつも杭工事はとても神聖な気持ちになります。
そして繋ぎ合わせは、評定を得た専用の鉄板&ボルトにて固定。
以前は溶接で繋ぎ合わせていましたが、天候に左右されること、
溶接技術者の力量にもよりましたので昨今は無溶接が確実。
下段に続いて中段が挿入された後は、上段の杭を搬入。
杭どうしの接続部分の清掃に余念がありません。
この上段を繋ぎ合わせて21mの杭に。4mの基礎の底から
21mの杭を挿入するので合わせて地中25mに達します。
つまり、午前中に試験掘りで確認を行った深さに達するのです。
最後は、杭を固めるセメントが所定の比重になっているかどうか、
こちらも採取して調べます。
試験掘り→試験杭で1日かかってしまいましたが、この試験により
設計監理者、建設業者、杭工事業者の三者が設計上や
施工計画に間違いないことを確認できました。
この二つの試験は当たり前のようで、とても重要なことだと思います。
何故なら建物には多くの要素がありますが、『杭』が一番大事だから。
これが崩れると良き建築を造っても何の価値も無くなります。
寒風の中、丁寧な確認作業をしてくれた杭工事に携わる方々。
私の体は寒かったですが、とても心温まる試験に立ち会えました!
読者のみなさま、ではまた (^_^ゞ